探究科2年次 生が、第1回探究学習成果発表大会で発展探究の成果を披露しまし た。


~口頭発表の部で、物理班が優秀賞(第2位相当)を受賞~

 3月10日(日)に、山口県内の探究科や理数科等に所属する生徒およそ500人が集まり、課題研究の成果を互いに披露する発表大会が山口市の山口県健康づ くりセンターで開催されました。発表大会では、14テーマの口頭発表と27テーマのポスター発表が行われ、いずれも各学校において高い評価を得たグループの研 究であることから、見ごたえあるものばかりでした。口頭発表の部では、大学の先生方による審査が行われ、本校から参加した物理班の「津波防波研究」が第2位に 相当する「優秀賞」をいただくことができました。

「優秀賞」を受賞した物理班のメンバー
優秀賞を受賞した物理班のメンバー

 なお、各学校から参加した生徒は、課題研究に取り組んだ2年生に加え、来年度から課題研究に取り組む1年生も多数参観していました。この1年生が、来年 度、充実した研究活動に取り組むことを期待しています。

 本校から参加した生徒の発表の様子を次に紹介します。


口頭発表の部


物理班 津波防波研究 優秀賞を受賞

 江﨑 雄大   藤澤 卓也   橋本 篤徳
 下田 凌大   濵田 智大   福島 悠史

 物理班は、従来型の防波堤の欠点を補うことができる双胴型防波堤の防波能力を調査・実験し、より防波能力の高い防波堤とするためにはどのような構造にした らよいのか研究しました。研究に当たっては、下関市地方気象台の職員の皆さんからいただいた助言を基に津波発生装置を作成し、防波堤の構造を変えながら、防波 堤に津波を当てる実験を繰り返しました。また、防波堤に波が当たったときの様子をハイスピードカメラで撮影し、撮影した動画を解析することにより、設定した仮 説を検証しました。なお、本校の物理班を含め、このたび入賞した四つのグループが、今年8月に行われる中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会 に、山口県代表として参加することとなりました。

物理班
物理班の口頭発表の様子

生物班 アスペルギルス(Asperguills)生体触媒反応

 福永 菜央花  友森 奈々子  林 由乃
 國本 怜奈   鈴木 咲穂   平本 千夏

 生物班は、3種類の麹菌(黄麹、黒麹、白麹)の作用を調べ、どの種の麹菌が人間にとって有益な成分をより多く生成するのかを研究しました。夏休みには、地 元 の下関酒造株式会社を訪問し、工場で研修を受けるとともに、研究材料の提供や研究に向けての助言を受けました。発表では、3種類の麹菌が生成するアミノ酸やグル コース、クエン酸の量を測定した結果を基にして、考察した内容を披露しました。

生物班
生物班の口頭発表の様子

国語班 「源氏物語」が今も魅力を持っているのはなぜか。

 池田 渉花  梅田 真奈
 毛家村 望  野々村 麻生

 国語班は、千年前に書かれた「源氏物語」が現代の高校生にも「読んでみたい」と思わせる魅力を持っているのはなぜかを研究しました。現代語訳されている作 品等を読んで、源氏物語に登場する女君を「母・娘・妻・愛人」を軸に分類し、女性の生き方の視点から考察しました。多様な女君の生きざまを明らかにした研究は 大変興味深いものであり、参観された大学等の先生方からも大変好評でした。

国語班
国語班の口頭発表の様子

  


ポスター発表の部


地理歴史班 ある“西高体操世代”の一日

 品川 桜月  橋本 悠矢  有田 遥香
 西山 元基  益本 洋平

地理歴史班
再現した西高体操の様子を動画で説明

公民班 東京五輪とオリンピック

 児玉 喜知  蘇村 昂   小笠原 拓海  寶川 真之
 平田 裕暉  田上 栞名  坪倉 沙和   松岡 楓

公民班
山口県において、東京オリンピックを活性化する方法を提案

数学班 ゴールドバッハの予想

 濵島 優太  藤田 浩輝  中川 心誠
 西田 浩人  押谷 萌花  野口 涼香

数学班
研究した素数の規則性について説明

数学班 我売洋菓子者也

 秋本 裕高  秋山 健介  大前綾香
 武野 宝紀  林 華帆

地理歴史班
クッキーを販売する場合、最も利益を上げる方法を数学的に解析

物理班 音の遮断

 秋本 裕高  秋山 健介  大前 綾香
 武野 宝紀  林 華帆

物理班
音の干渉効果を用いて、音を遮断する方法を説明


詳細は、SSH・探究News 第8号 を参照してください。