科学部の生徒が広島県の生徒と交流しました。

(令和元年度高校生科学技術フェア)


〜広島大学生物生産学部での催しに参加〜

 7月27日(土)に、スーパーサイエンスハイスクール指定校である広島県立西条農業高等学校が主催する「令和元年度高校生科学技術フェア」に科学部の生 徒4人が参加しました。この取組においては、広島大学生物生産学部で「海洋」「食品」「植物」「畜産」に係る講義や実験・実習が行われるとともに、「持続 可能な開発目標」(SDGs)をテーマとした「環境」に関するディスカッション、各学校で取り組んでいる研究の紹介など、多彩な催しが行われました。

 午前に行われた、広島大学生物生産学部の講義には、本校から「海洋」に3人、「食品」に1人の生徒が参加しました。

 「海洋」の講座においては、生物の生態と環境との関わりや生態系における様々な生物の役割を学んだ後、水生生物の分類にチャレンジし、分類した生物の外部構 造を詳し く観察しました。


生物が生育する環境の違いについて学ぶ



水生生物の分類に挑戦

 「食品」においては、チョコレートやバターの作り方など食品の加工技術について説明を受けた後、実際にそれらを作りました。また、液体窒素を用いた食品加工 技術である凍結粉砕法を用いたつぶつぶオレンジジュースの製造に挑戦しました。

生クリームを用いて、バターづくりに挑戦


凍結粉砕法を用いたつぶつぶオレンジジュースの製造

 午後は、グループに分かれて、「科学技術とSDGs 〜科学技術の力で何ができるか〜」をテーマとしたディスカッションが行われました。参加した 高校生は、午前の講座で学んだ様々な技術を持ち寄り、解決策を考えました。


広島県の高校生とディスカッションを通じて交流

 このたびのフェアの締めくくりは、それぞれの学校で取り組んでいる課題研究の紹介です。参加した本校の生徒は、科学部が取り組んでいる、友田川の水質調査について 発表しました。この研究では、水生昆虫の生息状況から水質を決定したもので、広島県の高校生のみならず、広島大学で水生昆虫の研究に取り組まれている大学の 先生方や大学院生からも質問があり、これまでの研究がより深まるきっかけを得ることができました。

 
友田川の水質調査の結果と水質浄化法について発表

 大学の研究室で受講した授業や広島県の高校生との交流など、大学訪問やオープンキャンパスでは体験することができない催しに参加することができ、生徒は、大学での学びをより一層理解することができたようでした。