探究 科の2年次生が、データサイエンスについて学びました。


〜ビックデータを解析して、新たな課題をみいだそう〜


 5月16日(木)の「発展探究」の授業において、課題研究に取り組んでいる探究科の2年次生が、近年様々な分野で注目されている「データサイエンス」につ い て出前講義を受けました。講師は、森本 康彦 先生 で、平成30年度に広島大学に新設された情報科学部で教授を務められています。先生は、ビッグ データの有用性にいち早く気付かれ、その解析方法について研究されています。
 講義では、アメリカの大リーグで行われている解析方法を例に、2つの異なる事象の関連性を見いだす「多次元解析」について説明されました。これによ り、 潤沢な資金を持っていなかったチームが、上位のチームと優勝を争うことができるようになったなど、データサイエンスの有用性を分かりやすく説明されま した。


「アスレッチックス」で行われているデータ解析を紹介


 さらに、スーパーマーケットで御自身が取り組まれた実践研究では、特定の商品の価格設定を工夫することにより、売上を向上させることができたとのお話 をされ ました。


スーパーマーケットで行った実践研究を紹介

 また、「これまでは、関連があると思われるデータを人が探し出し、関係を確かめるためにコンピュータを用いて いたが、これからの社会においては、様々な事象の関連性をコン ピュータが探し出す時代がやってくる」といった興味深いお話をされました。

 探究科の2年次生は、発展探究においてアンケート調査や観察、実験を行うことにより、様々なデータを得ることとなります。このたび学んだデータサイエン ス の視点から分析を行い、新たな課題を発見してくれることを期待しています。