探究 科の1年次生が「環境問題」について考察しました。

(日本科学未来館 入川 暁久 先生による出前講義)


〜持続可能な社会を創るために、私たちは何を行えばよいのか?〜

 7月17日(水)に、東京にある日本科学未来館でサイエンスコミュニケーターを務められている 入川 暁久 先生をお迎えし、探究科の1年次生が「環境 問題」について考察しました。講義のテーマは「The World Where You Live 〜私たちの環境問題を考える〜」です。
 講義は、ペットボトルを開発する企業に投資を行うことを想定したゲームから始まりました。生徒は、ゲームをとおして経済の仕組みを学ぶとともに、研究開発 を成功させるためには、時代の一歩先を読み「将来どのような商品が求められるようになるのか」ということを考える必要があることに気付くことができまし た。さらに、人々の考え方が時代とともに変化するため、科 学の進歩に伴って新しい商品が開発されているものの、ビジネスとして活かされるものとそうでないものがあること にも気付きました。こうしたことから、生徒は「便利でありながら環境にやさしい商品とはどういうものなのか」や「環境を保全しつつ収益を上げるためには、 どういったビジネスモデルを構築したらよいのか」など、それぞれの考えをより深めていく姿が見られました。


 ワークショップに続いて、後半はプラスチックの特徴やリサイクルの方法について学びました。「持続可能な開発目標」(SDGs)を達成するために 自分た ちがどのように行動していけばよいのか。また、「体・心・社会のつながりが良好な状態」(Well-being)を創り出すためには自分たちが何をしてい けばよいの か。こうしたことに考えを深める機会となりました。

 生徒の感想には、「同じプラスチックでも、災害に備えて備蓄するものは丈夫なものである必要があるが、使い捨てるものは自然界で分解されるもの が求め られる。用途によって使い分けるなど、素材の特徴を考えて判断していかなければならないことが分かった。」「多様な視点で物事をみたり、より多くの意見を 聞いたりすることが大切であることが分かった。」「『あなたが行動すると社会が変わる。しかし、どのような意見も行動する前に否定すると、社会を救えたか もし れない意見が、そこで終わってしまう。』という言葉を胸に留め、世界をより良い社会に変えることができるよう行動していきたい。」等の意見が寄せられてい ました。この たびのテーマを、生徒それぞれが自分で考え、より深めるていることが分かるとともに、これからの社会を担う生徒の言葉として大変頼もしく感じました。